クライマックスに至る前に『ソドムの市』の世界から退場した渋谷教授の絶筆。 (ラストのチャンバラ場面は、ほんのちょっとアンコール出演しただけやったしなァ...)
渋谷教授が命がけで鳩に託したメッセージとは何だったのか。 新谷尚之の胃袋に消えてしまったその内容がついに明らかになった。 それは高橋がノリで「超訳」して流布させてしまった「犯罪の支配」に対する、ドイツ語原文に基づく厳密なテキスト・クリティックであった。こういうものを警察に届けても何の意味もなかったと思うが、おそらくは長期の拘禁状態で精神が錯乱を来していたと思われる。文章の調子もどことなく変で、惜しくも意味不明のまま途絶しているが、マブゼ理論をめぐる重要文献であることは間違いない。今後も様々な解釈を呼びそうな波乱のテキストを公開する。
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